パチンコ・パチスロ店営業における広告のガイドライン
パチンコ・パチスロ店営業における広告のガイドラインが定められました。具体的な内容について、「広告宣伝ガイドラインQ&A(第1版)」を参照し、ここで2週にわたり解説します。
目次[非表示]
- 1.まず最初に
- 1.1.広告宣伝の見直しを決定づけたポイント
- 1.2.そのためにつくられた動き
- 1.3.今回対象となってる人達は
- 2.2023年6月に決まった広告ガイドライン
- 2.1.▼ 用語の意味が統一されました
- 2.2.▼遊技機の性能に関する情報の伝え方について新たなガイドラインがあります
- 2.3.まとめ
まず最初に
以前までは、警察庁が広告や宣伝に関する指示を出していたものの、それぞれの都道府県で広告宣伝における運用基準の地域差がありました。地域差の解消と他業界と同様な広告宣伝ができるように広告宣伝解釈の統一を目指し「広告宣伝委員会」が設立、ホール関係4団体から選ばれたメンバーで運営されることになりました。この委員会は、通達以外にも「質疑書(できること)」と「広告宣伝ガイドライン(行わないこと)」を解釈し、その疑問や解釈の違いを無くす役割を持っています。
広告宣伝の見直しを決定づけたポイント
① 社会で一般的に行える広告宣伝を、ホールでもできるようにする。
② 広告宣伝における運用基準の地域差を解消する
そのためにつくられた動き
通達以外に質疑書(できること)と広告宣伝ガイドライン(行わないこと)という二つのレギュレーションを用意。この二つは広告宣伝の健全化を目指すためです。
解釈について不明な点がある場合、警察ではなく広告宣伝委員会に問い合わせると、その内容を含め検討を行い、必要に応じて警察に質問してくれます。
広告規制が緩和されたという報道がありますが、これは誤解です。地域差の解消と他業界と同様な広告宣伝ができるようにすること、広告宣伝解釈の統一が狙いです
今回対象となってる人達は
誰が対象?
これは、パチンコホールを運営しているすべての人たちが対象です。ホールがどの団体に加盟している、していないは問いません
どんな広告が対象?
どんな形の広告でも、チラシもインターネットも、全部対象になります。ホールの運営者が他の人を使って広告を出すケースも含まれます。つまり、ネットを使った宣伝も、SNSやインフルエンサーを通じた宣伝も、全部対象です。
2023年6月に決まった広告ガイドライン
▼ 用語の意味が統一されました
国民的行事、地域の行事及び創業記念に関する広告宣伝ができるようになりましたがここに類する部分について以下二つの言葉の統一がなされました。ぜひこの機会にご確認ください。
① 国民の祝日及び世間一般に定着している行事とはどの日をさすのですか?
―国民の祝日とは、「国民の祝日に関する法律」に定める日とするのですが、その日とは
習俗的な行事だと定義されました。主に節分、バレンタインデー、ホワイトデー、ゴールデンウィーク、母の日、父の日、七夕、お盆、シルバーウィーク、ハロウィン、クリスマスイブ、クリスマス、大晦日、そして、業界団体が定めた記念日(ファン感謝デーやパチスロの日(8月4日))。5月3日から5日は祝日が連続するため、「ゴールデンウィーク」として表示。ただし、ひな祭りと端午の節句は子供の行事であるため、除外されました。
② ホールで何が導入されているかをお知らせするために、「新台」「準新台」を使用します。でも、新台とは具体的に設置後何日までを指すのでしょうか?
―新台とは店舗設置後30日以内の遊技機とし、準新台は店舗設置後60日以内の遊技機を指すことに決まりました。
▼遊技機の性能に関する情報の伝え方について新たなガイドラインがあります
③遊技機性能は様々な角度から魅力を伝えるにあたり必要なものですが、遊技機の性能情報に関して、『設定毎の出玉率』『天井情報』『時速○枚』を性能情報として開示しても問題ないのか?
―「遊技機メーカーが公式ホームページなどで公にしている遊技機の性能」を基準にすることが決定されました。公にされている性能には、メーカーが公開している数値から計算されるものや、遊技客に通じる遊技機の分類も含まれます。しかし、これらは全てメーカーが「公式ホームページ」「パンフレット」「取扱説明書」やその他公開している情報に基づいています。したがって、「他のメーカーの機種との大当たり出玉獲得期待値の比較」や「設定示唆演出」、「時速○枚」などは該当しません。
④ 初回出玉の玉数 1500 玉などは問題ないですか? PT や数字のみの方が 良いですか?
―これについても、遊技機メーカーが公にしている数値であれば問題ありません。公にされている数値が「初回出玉1500玉」であれば、そのまま使うことができます。ただし、③で説明したように、メーカーが公表した数値であることが重要です。
弊社が提供しているPAPIMO-NETも遊技機メーカーが公にしている数値を掲載しております。
まとめ
2023年6月にパチンコ・パチスロ業界で広告宣伝について新たなガイドラインが設定されました。その主なポイントは以下の通りです。
「広告宣伝委員会」の設立: 広告宣伝についての疑問や解釈の違いを解消するための組織が設立されました。
広告宣伝の対象: パチンコホールを運営する全ての人々と、あらゆる形の広告が対象となります。
用語の統一: 「国民の祝日及び世間一般に定着している行事」や「新台」「準新台」などの用語の定義が統一されました。
遊技機の性能情報の伝え方: 遊技機の性能情報は、メーカーが公にしている情報を基準にすることが決まりました。
これらのガイドラインは、パチンコファンに対する誤解を防ぎ、適切な広告宣伝を行うためのものです。全てのパチンコホール運営者は、これらのガイドラインを理解し、正しく広告宣伝活動を行うことが求められます。
いかがでしたか?用語1つにおいても、様々な決まりがもうけられています。どれもこれもパチンコファンのことを考えた中で適切な広告宣伝を行うために決められてる取りくみです。ぜひこの機会に見直してみてくださいませ。次回は私たち大当り情報公開サービスと各種ランキング表示に関するお話しです。
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