
スマスロ時代に、パチンコは何を担うのか
今回は、スマスロが高稼動を続ける現在のホール営業の中で、「パチンコはこれから何を担うべきなのか」について考えてみたいと思います。
スマスロが集客の中心となる一方で、パチンコもLT機をはじめとする高射幸性機種が存在感を示しています。しかし、ホール全体で見たとき、パチンコに求められる役割は以前とは少しずつ変化してきているようにも感じられます。
スマスロ時代の今だからこそ、パチンコの価値や存在意義を改めて見つめ直す必要があるのではないでしょうか。今回は、パチンコが担うべき役割について整理します。
変化するパチンコの役割
昨今のパチンコ業界では、ホール営業におけるパチンコとパチスロの関係性が大きく変化しています。現在、多くの店舗で稼動を牽引しているのはパチスロ、とくにスマスロです。来店動機の中心がパチスロになっている店舗も少なくありません。
そんな中で改めて考えたいのが、「パチンコは何を担うのか」という視点です。
かつてパチンコはホールの中心的存在でした。しかし現在は、スマスロが集客を担い、パチンコには別の役割が求められる時代に入っています。
ここで重要なのは、「パチンコが弱くなった」という話ではありません。
むしろスマスロ時代だからこそ、パチンコにしか提供できない価値を改めて見直す必要があるということです。

パチスロとパチンコは役割が違う
パチスロとパチンコは、そもそも遊技体験が異なります。
パチスロは設定推測や狙い台選び、出玉性能など、「情報や勝負感」を楽しむ要素が強い遊技です。本来のパチンコには、気軽に座れること、演出を楽しめること、短時間でも遊べること、長く滞在しやすいことといった特徴があります。
近年はパチンコも高射幸性化が進み、大きな出玉への期待感を武器にしています。それ自体は市場を活性化させる重要な要素であり、LT機や高出玉機種を求めるユーザーにとって欠かせない存在です。しかし、すべてのユーザーが同じ遊技スタイルを求めているわけではありません。短時間で気軽に遊びたい人もいれば、演出を楽しみながら遊びたい人もいる。大きな出玉を目指したい人もいれば、安心して長く遊びたい人もいます。
だからこそ今後のパチンコに必要なのは、高射幸性機だけではなく、多様なニーズに応えられるバリエーションです。さまざまなスペックが存在し、さまざまな楽しみ方が選べる。それこそが、パチスロにはないパチンコの大きな強みではないでしょうか。
求められるのは「多様な選択肢」
近年は、「回らない」「遊べない」といったユーザーの不満に対し、変動効率を高めることで遊技体感の改善を目指した機種も登場しています。いわゆる固定スタート機能を搭載した機種などは、その一例と言えます。ただし、こうした機能を搭載しているから良いという単純な話ではなく、大切なのは自店のお客様が何を求めているのかを把握し、そのニーズに合った遊技機を選択していくことです。
高い出玉性能を求めるユーザーが多い店舗もあれば、遊びやすさやストレスの少なさを重視する店舗もあります。全国的なヒット機種を追いかけるだけではなく、自店のお客様にとって価値のある機種を見極めること。これからの遊技機選定には、そうした視点がこれまで以上に求めらます。
そして、もう一つ考えたいのは、パチンコの価値を狭めてしまっていないかということです。
高射幸性機種は重要です。しかし、それだけがパチンコの価値ではありません。市場全体が「一撃性能」だけを評価する方向へ進めば、本来パチンコが持っていた多様性という強みは失われてしまいます。だからこそ今後は、「どれだけ出るか」だけでなく、「どんなお客様に、どんな遊技体験を提供するのか」という視点もより重要になると思います。

パチンコが生む店舗価値
実際に支持を集めている店舗を見ると、パチスロの強化だけでなく、パチンココーナーの空気づくりにも力を入れています。
・回転率だけではなく遊技ストレスの軽減
・機種構成だけではなく滞在のしやすさ
・単価だけではなく再来店につながる満足感
そうした部分を丁寧に積み上げ、お客様の信頼を獲得しています。
パチスロで集客し、パチンコで定着してもらう。そんな考え方も、これからの店舗運営では重要になってくるはずです。また、パチスロをきっかけに来店したお客様が、自然にパチンココーナーへ足を運び、さまざまな遊技機に触れる機会を作ることも重要です。
パチンコとパチスロを別々に考えるのではなく、店舗全体の遊技体験として捉え、回遊性を高めていくことが、これからの営業戦略の一つになっていくでしょう。
重要なのは、パチンコとパチスロを対立する存在として捉えるのではなく、それぞれの強みを活かしながら相乗効果を生み出していくことです。
パチスロだけでは店舗の魅力が偏りやすく、反対にパチンコだけでは新規ユーザーや若年層を取り込みにくい時代になっています。だからこそ両者が持つ役割を理解し、それぞれの価値を最大限に引き出していく必要があります。
未来のパチンコ営業を支えるために
これからホールに求められるのは、「パチンコが店舗にどんな価値を生み出すか」を見る視点です。もちろん利益は重要です。しかし、価値と利益は対立するものではありません。
お客様が遊びやすいと感じる環境を作り、再来店につながる満足感を積み重ねることは、結果として長期的な利益にもつながります。
高射幸性機も必要。安心して遊べる機種も必要。そして、それぞれの店舗が自店のお客様に合わせた環境と機種構成を作り上げていくことが重要です。
スマスロ時代の今だからこそ、パチンコにしか作れない価値を改めて見直す時期に来ています。その取り組みの積み重ねこそが、これからのパチンコ営業を支える持続的な競争力となります。
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