
SNSの数字から読み解く本当の影響力
SNSを活用した広告や販促活動が一般的になった今、企業は情報発信者やインフルエンサーを起用しています。
その際、特にXで多くの企業が気にしているのがフォロワー数です。しかし、本当にフォロワー数が多いアカウントほど高い効果を期待できるのでしょうか。
今回は、SNSの数字から本当の影響力を読み解くために、広告やPRを評価する際に押さえておきたいポイントについて考えてみたいと思います。
フォロワー数という思い込み
さて、みなさんは、「フォロワー10万人のアカウントと、2万人のアカウント。広告やPRを依頼するならどちらを選ぶでしょうか。」
これだけ見ると、多くの人は10万人のアカウントを選ぶかもしれません。「フォロワーが多い=影響力がある」そう考えてしまうのは自然なことだからです。
しかし、マーケティングの観点から見ると、フォロワー数だけで影響力を判断することには注意が必要です。大切なのは、フォロワー数という分かりやすい数字に惑わされず、その数字の背景を見ることだからです。
フォロワー数は「接点の数」
まず理解しておきたいのは、フォロワー数が示しているのは「接点の数」であるということです。
例えば、次のような2つのアカウントがあったとします。

フォロワー数だけを見ると10万人のアカウントの方が影響力がありそうに見えます。
しかしアカウントを分析すると…
【10万人アカウント】
・フォロワー数:10万人・平均インプレッション:15,000
【2万人アカウント】
・フォロワー数:2万人・平均インプレッション:25,000
実際には、2万人アカウントの方が高い発信力を持っている可能性があります。
マーケティングにおいて重要なのは、「何人がフォローしているか」ではなく、「何人に届いているか」です。フォロワー数は保有している接点の数を示す指標であり、実際の発信力そのものではないことに注意が必要です。
フォロワー数だけでは見えない発信力
そこで注目したいのがインプレッションです。
インプレッションとは、投稿が表示された回数を指します。広告やPRを依頼する際は、フォロワー数だけでなく、直近の投稿がどの程度見られているのかを確認することが重要です。
①フォロワー数は過去に築いた資産
②インプレッションは現在の発信力
そう考えると分かりやすいです。実際にSNS活用で成果を上げている企業ほど、フォロワー数だけを見ているわけではありません。インプレッションや反応、さらには来店結果なども含めて確認しながら、施策の効果を検証しています。
インプレッションは「質」も重要
ただし、インプレッションが高ければ良いというわけでもありません。
SNSでは一時的な話題やトレンドによって、大きなインプレッションを獲得することがあります。しかし、その閲覧の多くが商品やサービスに関心のないアカウントだった場合、期待する成果につながらない可能性もあります。
大切なのは、「どれだけ見られたか」だけではなく、「どのようなアカウントに届いたか」という視点です。数字の大きさだけでなく、その中身を見ることが重要なのです。
エンゲージメントは関心度を表す
インプレッションの次に確認したいのがエンゲージメントです。いいね、リポスト、コメントなどの反応は、その投稿がどれだけ関心を集めたかを示しています。
マーケティングでは、

という流れが重要です。
インプレッションは「届いた」、エンゲージメントは「興味を持った」を表します。高いインプレッションと高いエンゲージメントを両立しているアカウントは、人を動かす力を持っている可能性があります。
認知拡大と集客は別々に考える
SNS施策を評価する際に重要なのが、「何を目的に実施したのか」という視点です。
例えば、新規オープンやリニューアルオープンなどで、「まずは店舗を知ってもらいたい」という認知拡大が目的だったとします。
結果として、
・インプレッション:50万
・リポスト:1,000件
・来店人数:想定以下
だった場合、来店人数だけを見ると失敗に見えるかもしれません。しかし、50万回も店舗名が表示され、多くのアカウントへ認知が広がったのであれば、認知拡大という目的に対しては成果が出ている可能性があります。
一方で、「週末の来店人数を増やしたい」という集客が目的であれば評価は変わります。同じ結果でも来店人数が増えていなければ、期待した成果が出ていない可能性があります。
逆にインプレッションがそれほど高くなくても、来店人数が増えていれば集客施策としては成功とも言えます。認知拡大と集客では、評価すべき数字が異なるからです。
来店人数だけでは見えない価値もある
パチンコ業界では来店人数が成果として語られることが少なくありません。
しかし、店舗名の露出が増えたり、新たなアカウントへ情報が届いたり、店舗に関する会話が増えたりすることも重要な成果です。そのため、短期的な集客成果だけでなく、中長期的なPR効果も含めて評価することをおすすめします。
まとめ
SNSの数字は、施策の良し悪しを判断するための重要な要素です。
しかし、フォロワー数だけを見て影響力を判断してしまうと、本来得られるはずだった成果を見逃してしまうかもしれません。
広告やPRを評価する際は、[フォロワー数]→[インプレッション]→[エンゲージメント]→[成果]という流れで確認する視点に注目してください。
本当の影響力とは、フォロワー数の多さではなく、人を動かす力です。
フォロワー数という分かりやすい数字に惑わされず、その発信がどれだけのアカウントに届き、どのような反応を生み、どのような成果につながったのかを見ることが重要です。
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