5月の遊技者6,243,590人から見えた遊技動向(パチスロ版)
みなさまこんにちは、ONEHALLソリューションサービス担当です。
前回、2023年にパチンコホールで遊技した「延べ68,938,250人の遊技動向」からパチンコ年間の一人あたりの【遊技時間】【女性比率】【勝率】【初遊技率】をご紹介しましたが、今回はご要望のあったパチスロ版(20円)を2024年5月の遊技者6,243,590人の遊技動向からランキング形式で見ていきたいと思います。
【前回記事】2023年にパチンコホールで遊技した、延べ68,938,250人の遊技動向
目次[非表示]
- 1.遊技時間が長い機種TOP10
- 2.初遊技率の高い機種TOP10
- 3.勝率の高い機種TOP10
- 4.勝ち額の多い機種TOP10
- 5.まとめ
データ詳細【集計概要】
遊技者(累計) 6,243,590人
対象期間 2024年5月1日~5月30日
対象機種 対象期間に設置されていた全ての遊技機
遊技人数 遊技人数2,000人以上が対象 ※勝ち額項目は勝ち人数
遊技時間が長い機種TOP10
はじめに、遊技時間が長い機種TOP10がこちらになります。
遊技時間とは、一人あたりの平均遊技時間のことです。
遊技時間の最長は「L押忍!番長4」で、102.71分でした。
4円パチンコの遊技時間の最長は「P大海物語4 スペシャルE」の53.09分(同期間)となっており「L押忍!番長4」と比較するとかなり長時間遊技していることがわかります。
また、TOP10の機種では、2023年以前にリリースされた機種が10機種中6機種ランクインしています。パチンコではもっと顕著ですが、パチスロも長期期間安定して稼動する定番・準定番機種を早期に発見し、設置することの重要性に気付くことができます。
初遊技率の高い機種TOP10
次に初遊技率の高い機種のTOP10になります。
初遊技率とは、お店に来店してお客様が一番はじめに遊技する台の割合のことです。
つまりこの台を目的に来店している可能性が高い機種ということになります。
1位は新台である「L押忍!番長4」です。これは新台だから順当な結果ともいえますが、注目すべきは2023年4月に販売され1年以上経過している「Lスマスロ北斗の拳」です。
多台数導入され、かつ同期間で最も遊技されている台にも関わらず初遊技率がいまだに高いことは人気機種と言えます。また、2022年に発売された「Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」も50%を超えていることがわかります。
先ほどと同様に、初遊技率でも2023年以前にリリースされた機種は10機種中7機種となっております。
勝率の高い機種TOP10
こちらは、遊技者の勝率が高い機種のTOP10になります。
勝率とは、実際に遊技して勝った人の割合のことです。
お客様は大なり小なり勝ちを意識しています。しかし、負けが続き、勝てないと感じるとその機種に対して離反の可能性が大きくなります。大勝ちできなくとも勝ちを体験をすることで次の来店に繋げることはホール営業にとって重要なことだと思います。その際にこれら機種を意識して頂くと効果的に勝ち体験率を上げることが出来ます。
ランキングのTOP10を見ると導入日が古い機種が多数存在します。
つまり、安価に効果的に勝ち体験率を向上させるような中古台が存在する可能性が高いということです。稼動や売上だけではなく、顧客満足の視点から遊技台を選ぶのもアリではないでしょうか。
勝ち額の多い機種TOP10
最後に勝ち額の多い機種TOP10を見ていきたいと思います。
これは、総勝ち金額÷勝ち人数の金額となり、台あたりの勝ち額ではなく、人あたりの勝ち額になります。勝ち額の多い機種は負け額の多い機種と思われるかもしれませんが、認識と実際のデータには乖離があります。
例えば、「Lチバリヨ2」は唯一勝ち額が30,000円を超えている機種ですが、負け額だと4位となり、-120,608円とになります。これは良い台の傾向ですが、勝ち額の順位より負け額の順位が低いとその台はお客さんにとってあまり魅力のない台という可能性が高くなります。
負け額に関しては店舗運営の影響を大きく受けるため、ここでは割愛しますが、勝ち額と負け額双方を見てみると新しい発見や気付きが得られます。
まとめ
パチンコもパチスロも営業(台)データだけではなく、人データで見てみると、今回のデータから 新機種以外にも優良な機種があることがわかりました。
人データではいずれの項目でも1年前や2年前の機種が大きな貢献をしています。「本当に常連客が求めている機種は何か」「顧客満足度を向上させるにはどのような台が必要なのか」などの疑問や課題に対して、自店やその地域だけでは気づけないこともビッグデータを活用することで見えてくることがあります。
また、遊動(人)データでは、上記以外の見方や様々な角度からみたデータも多数存在します。
『台を稼働させているのは人』です。
結果(台データ)だけを見るのではなく、結果の経緯(人データ)を把握することが必要です。
台から人へ目線を変えるだけで、今まで見えなかったことが見えてきます。