若年層とシニア層の遊技者動向から見る集客施策
こんにちは、ONEHALLソリューションサービス担当です。
突然ですが、皆さんの店舗ではどのような手法で集客を行っているでしょうか。
お金をかけて、効果的な施策をすれば店舗に人は集まります。
しかし、「限られた予算の中で効果を得るにはどうすればいいのか?」と頭を悩ませている店舗様も多いことでしょう。
「パチンコ店・集客」とインターネット検索の注目ワードをリサーチすると「チラシ」関連の検索ワードが多く見受けられます。パチンコ店のチラシにおける効果は、不特定多数が見る可能性があることとシニア世代への集客効果が見込める広告といった位置付けとして、活用されていると思います。
しかし、パチンコ・パチスロの参加率は全体で約9%です。この内訳はパチンコが約8%、パチスロが約6%程度となっています。
新聞の折り込みチラシや投函チラシは必ず誰かが目にしていますが、配布エリアを絞ったとしても結果的にパチンコをしていない人に届いていることの方が多いのが実態です。ただ、特にシニア世代の集客はアプローチ手法が少ないため、選択肢が少ない現実も否めません。
本日は、この集客手法が限定されたシニア層と新規ファンとなる20代以下の若年層を対象に、近年稼働が低迷している「パチンコ」に注目して、パチンコ遊技者の動向を把握し、現在行っている集客施策をより効果的にするためのヒントを探っていきたいと思います。(遊技者分析データは、シーズリサーチ「2023年パチンコ・パチスロプレイヤー調査」より各項目の最も割合が高い内容を引用)
ターゲットとなるパチンコ遊技者を把握する
20代以下と60代以上の遊技者の各項目に対する遊技データは以下の通りです。
■1日の平均投入金額と平均遊技時間は、60代以上より20代の方が多いです。
■遊技レートは、20代で4円貸しが主体と低貸しのみが同程度、60代以上は低貸しのみの割合が高い。いずれも低貸しのみの遊技者割合が高く、低貸しコーナーも無視できない状況となっています。
■好んで遊ぶ機種タイプは、ライトタイプがいずれの世代でも割合が多く、市場の設置割合から「甘デジスペック」が多く打たれています。
■遊技目的や遊技頻度、遊びに行く時間帯では大きな傾向の差はみられませんが、20代以下の方が休日は開店後の午前中からパチンコを遊技する割合が高く、アクティブなことがわかります。
パチンコに対するイメージを把握する
次に、パチンコに関連するイメージについて両世代で見ていきます。
■20代以下では、パチンコ店の従業員の態度が「感じが良い」以外の項目でパチンコに対するネガティブな印象が目立ちます。逆に60代以上では、店内の音が「うるさい」以外の項目でポジティブな印象となっています。
いずれも店内の音は「うるさい」と感じているほか、特にネガティブなイメージが多い若年層に対しパチンコのイメージを改善していくことは今後の新規層獲得に必要であると思います。
パチンコに関する情報収集源を把握する
次にパチンコ関連の情報収集は、両世代で違いが見受けられるのかを見ていきます。
■20代以下・60代以上ともに店内・店頭が高くなっています。新台告知など、店内や店頭でのPRは効果的と言えます。
■20代以下では、SNSや動画サイトがベスト5に入っており、インターネットを介した情報収集も見受けられます。一方、60代以上では、やはり新聞・折込チラシが3位にランクインしていますが、20代以下には、この項目がないため、高齢層向けに効果が限られそうです。
■友人知人の口コミは特に20代以下で高く見られ、60代以上でも4位にランクインしています。いずれの年代でも、人からの情報は重要視されているようです。
よく打たれているパチンコ機を把握する
※4円ハイミドル機対象
■上位は新台が多く、「P新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」から人気を復活させたエヴァシリーズも3機種がランクインしています。
■また、スマパチ(e機)も10機種中4機種ランクインしており、今のところ若年層がスマパチの評価を担っていると言えるかもしれません。
■ベスト3は海物語シリーズがランクインしており、20代以下と遊技する機種で大きな差がみられています。また、特に高齢層によって海シリーズは支えられていますが、「回らない」など今後の遊技環境次第で、4円の海物語シリーズはより稼働が厳しい状況になることも考えられます。
このように新台以外でも両世代で遊技する機種の傾向が異なることがわかりました。
特に新台入替等では、その年代にあったPRが効果を引き出す要素となるでしょう。
※集計期間:2023年11月1日~2024年2月15日
グローリーナスカ株式会社「遊動分析」データより各年代別でよく遊技する機種を集計
まとめ
集客と一言でいっても、お客様の客層によって、プロモーションの手法は異なります。
限られた予算の中で最大の効果を狙う上では、まず自店の来店客(特に常連客)と近隣店舗のマーケティングを行うことです。そして、その結果を元にお客様の嗜好や自店の強みを把握することが集客戦略のヒントになります。
また、「他の店舗がやっているから」といったありがちな理由や「一時的な稼働を上げるため」に行う集客戦略は、結果的には未来につながる集客に結びつきません。積極的に色々な手法にトライして、自店に最適な効果戦略を設計していきましょう。
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※ピンクの項目が「パチPICKS」でできること
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