シニア層はスマホアプリに結構強いようです
シニア層に遊んでいただくことが多いぱちんこホールにとって、店外でどうユーザーと接点を持つかが課題となっていました。シニア層はスマホや携帯を使わないので、アプリインストールなんてもってのほかといわれておりましたが実際どうなのか、幅広い年代層にアプリを利用してもらっているradiko、そしてLINEのリリースから読み解いてみます。
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ラジオ好きなシニアはradikoアプリが常識に
radikoは苦戦していたが月間900万人のユニークユーザーを抱えるアプリに
radiko(ラジコ)というアプリをご存知でしょうか?2010年にスタートしたラジオがネットで聴けるアプリサービスです。
サービススタート時は「なんで無料でラジオが聞けるのにわざわざネットで聴かなきゃいけないのか」というユーザーの声や「ラジオのスポンサーがつかなくなってしまうじゃないか」とラジオ局からも非難が頻出しました。
また、権利関係を司る部門からも「地域を限定した放送であるラジオだから許可を出しているのに、日本全国に流れてしまう形の許可は出してない」と反発を受け、放送が思うようにできなかったと聞きます。
しかし、地方局のラジオもネットを通じて聴取できること過去放送も一定期間聴取できるメリットからファンを着実に増やし、現在では月間ユニークユーザー数は約900万人を超え、有料会員数も100万人を突破、ラジオの聴取率をradikoで評価するなどラジオの常識を変えるアプリとなりました。
ラジオ聴取するシニア層の約80%がradikoを利用していた
ラジオ放送局の1つ文化放送が、全国の文化放送リスナーを対象に、スマホ利用に関する項目を含むWebアンケートを実施したデータがあります(2023.02.22)
調査結果として
●シニア(50代以上)のradiko利用率は約80%で、YouTubeよりradiko利用率が高く、SNS閲覧や動画視聴よりもラジオを聴取
●シニアのスマホでのアプリ利用率1位は、SNS系ではLINE、メディア系ではradiko、決済系ではPayPay
「あなたは普段、通話やメール、LINE以外でスマホをどのように使用していますか」という設問に対し、シニアの1位は「ラジオを聴く(79.2%)」で、2位は「SNS閲覧(65.9%)」、3位は「ニュースを見る(62.9%)」ということから、
ラジオで十分満足できる生活をしていたとしてもアプリの便利さが認知できれば、シニア層もアプリをインストールする、習慣づけさせられることがわかります。シニア層はアプリに対して抵抗があるという話が多いですが、若者同様「便利だと思ったらインストールするし利用する」ということがわかります。
60代から70代のスマホ利用者に増加傾向が顕著
文化放送のアンケート結果から、必要性があればアプリをインストールするシニア層の多さが明らかとなった一方
「インターネット利用度が高いシニア層にアンケートを行っているのでは?」と疑う人もいると思いますので、LINE社が調査したシニア層のインターネット利用環境調査データも併せて見てみましょう。
シニア層の「スマホ」利用者の増加傾向が顕著。60代で82%、70代で54%という結果に
10代から40代まではスマホの利用率は2020年10月の時点ですでに利用率95%を超えておりそのまま推移していますが、50代から70代の増加傾向はさすがに無視できないものとなっていました。
50代 20年 87% → 22年 95%
60代 20年 70% → 22年 82%
70代 20年 39% → 22年 54%
「80%の人たちが見ている=ほぼみんなが見ている」と仮定するのがネットビジネス上の常識となっているところもあり、60代まではインターネット施策を行う上で無視しないで展開していく必要がありそうです。
まとめ
〇シニア層のスマホ利用率は60代でも8割を超えており、アプリやサービスを展開する上で無視できないユーザーとなっている。
〇現状に満足している状態でも利便性の高いアプリであれば、インストールし継続的に利用をする。
私たちがサービス展開しておりますパチPICKSも、シニア層にもわかりやすい設計、グラフ表示を目指しています。ぜひ見てみてください。