
見せる営業から伝わる営業へ~データ時代の集客戦略~
近年、パチンコ業界では出玉データをもとに店舗選びを行うお客様が増えています。総差枚や勝率、スランプグラフなどが可視化される中で、お客様は単なる「出玉感」だけではなく、「この店がどのような営業をしているのか」まで分析する時代になりました。
一方で、店舗側が伝えたい内容と、お客様が実際に見ているポイントにはギャップが生まれているケースも少なくありません。今回は、現在のお客様視点を踏まえながら、見せる営業から伝わる営業へ変化すべき重要性について考えていきます。
データも見て来店する時代
現在のお客様は、以前のように「昨日は出ていたらしい」という曖昧な情報だけで来店するわけではありません。総差枚、平均差枚、勝率、機種別差枚、スランプグラフなど、さまざまなデータを比較しながら来店判断を行っています。
しかし、ここで店舗側が意識しなければならないのは、「店舗が伝えたい営業」と、「お客様が受け取る営業」にはギャップがあるという点です。
例えば、店舗側としては「総差枚+10万枚」「万枚達成多数」といった結果で、「しっかり還元した営業」という認識だったとしても、お客様側は必ずしも同じようには受け取っていません。お客様が見ているのは、「自分にもチャンスがあったのか」という視点だからです。

「出ている店」と「打ちたい店」は違う
店舗としては、総差枚や派手な出玉感を重視しがちです。確かに話題性やインパクトという意味では重要です。しかし、実際に遊技するお客様は、「自分が勝てる可能性」を考えています。
その際、特に見られているのが「勝率」です。
例えば、平均差枚が高くても、一部の万枚台だけで構成されている場合、お客様は「結局、一撃待ち」「自分には遊べない」と判断しやすくなります。一方で、平均差枚は控えめでも、勝率が50%ある機種は、「遊べそう」「自分にもチャンスがありそう」と感じてもらいやすくなります。
特にジャグラーシリーズなどのノーマルタイプでは、この傾向が顕著です。店舗側としては「数字が弱い」と感じる営業でも、実際にはお客様満足度が高いケースも少なくありません。逆にスマスロなどの荒い機種では、平均差枚+2,000枚という派手な結果でも、勝率30%前後では「一部だけ出ている」という印象を持たれる場合があります。
つまり、店舗側が「出した」と考える営業と、お客様側が「自分にもチャンスがあった」と感じる営業は、必ずしも一致していないのです。
高設定は「使った」ではなく「見えた」が重要
お客様の分析精度は昔に比べ大きく上がっています。スランプグラフや島単位のデータから、「列で強そう」「並びで入れていそう」といった営業傾向まで読まれる時代です。
しかしここでも、店舗とお客様の認識ギャップは発生しています。
例えば、店舗側は「高設定を投入した」「並びで配分した」という認識でも、お客様側には「埋もれていた」「分かりづらい」と受け取られてしまうケースがあります。特に現在は、「分かりやすさ」が重要なのです。もちろん、すべてを露骨に見せる必要はありません。しかし、「この店はどういう意図で営業しているのか」が伝わらなければ、お客様は次第に期待感を持ちにくい店という印象を持つようになります。
つまり、今のホール営業では、「設定を使ったか」だけでなく、「それがどう見えたか」まで考える必要があるのです。

「また行きたい」を作る営業とは
一部だけ極端に出して総差枚を作る営業は、短期的には非常にインパクトがあります。しかし、お客様側が「結局座れない」「一部だけだった」と感じ始めると、徐々に期待感は薄れていきます。特にデータ公開が進んだ現在は、「何枚出たか」だけではなく、「どう出たか」まで可視化されてしまいます。
そのため、ホール営業においては、
・高勝率機種を作る
・少台数機種にもチャンスを作る
・並びや塊に一定の法則性を持たせる
・ジャグラーなどの安心感を維持する
といった、「お客様が読みやすい営業」も重要になっています。もちろん、全台を甘く使うことは現実的ではありません。しかし、お客様は「この店は考えて配分している」と感じられるだけでも、次回来店への動機になります。
データ公開が「店舗の信頼感」をつくる
さらに現在は、「情報公開そのもの」が店舗価値になっています。出玉結果を積極的に公開している店舗は、「営業に自信がある」「透明性がある」という印象を持たれやすくなっています。逆に、データが見えづらい店舗は、それだけで比較対象から外れてしまうケースもあります。
つまり、データ公開は単なる結果報告ではなく、「店舗とお客様のコミュニケーション」であるとも言えます。
だからこそ、店舗側は「総差枚が強いか」だけではなく、「お客様にどう見えるか」を意識した営業設計が必要になっています。
数字を作る営業から、「納得感を作る営業」へ
この視点の変化こそが、今後のホール営業において大きな差になっていきます。

これから求められるのは「伝わる営業」
一方で「分析されるくらいなら、いっそデータを公開しない方が良いのではないか」という考え方もあるかもしれません。しかし、情報公開が主流になっているいま、お客様は見えている情報だけでなく、「見えないこと」そのものも判断材料にしています。
そのため、データが見えない店舗に対しては、「営業に自信がないのではないか」「見せたくない理由があるのではないか」といった印象を持たれてしまうケースもあります。
もちろん、毎回派手な総差枚を作る必要はありません。重要なのは、「この店はどのような営業をしているのか」がお客様に伝わることです。高勝率機種や少台数機種への配分、並びや塊の意図など、営業姿勢はデータ公開を通じて少しずつ信頼として積み上がっていきます。
つまり、これからの時代に求められるのは、伝わる営業という視点です。データ公開とは単なる結果報告ではなく、店舗の考え方をお客様へ届けるための情報発信であり、その積み重ねが信頼や再来店動機につながっていくのではないでしょうか。
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