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コト消費志向の高まりが生む集客のヒント

こんにちは、ONEHALLソリューションサービス担当です。
今回は、パチンコ業界を取り巻く環境と人々の意識の変化について見ていきます。
まずパチンコ・パチスロの参加人口がコロナ禍を境に大きく減少したことは記憶に残るところですが、それはパチンコ店が不特定多数の人が集まる場所であり、体験型の遊びが当時の価値観と逆行していたためです。しかし、現在では徐々に参加人口に回復の傾向が見られています。
では、コロナ禍において提言された「新しい生活様式」とその意識はどう変化しているのでしょうか。その変化を探るヒントとなるのが、キーワードである「コト消費」であり、「エモパ(感情効率)」といった考え方も含まれてきます。

コト消費志向の高まり

デロイト トーマツが20254月に実施した消費者意識調査(全国の20歳~79歳の男女5,000人を対象)では、約3割の消費者が1年前と比較して「コスト・パフォーマンスを意識するようになった」「節約と贅沢のメリハリをつけるようになった」と回答しており、外食や旅行など外向き消費への支出が増えたことが明らかになりました。さらに総務省の家計消費状況調査でも「旅行関係費」や「チケット購入」などの体験型商品が大きく伸びており、コト消費がEC支出を牽引しています。

これは「モノ消費(=物品の購入や所有に価値を見出す考え方)」から「コト消費(=体験や思い出にお金や時間を使いたいという考え方)」へ志向が移り、体験や思い出に価値を見出す人が増えていることを示しています。このような「体験への関心」は、アミューズメント全般への再評価にもつながり、パチンコ・パチスロもその1つに位置づけられると考えられます。

タイパ・コスパ・エモパの時代へ

近年の娯楽や消費活動は、次の3つの軸で語られることが増えています。

効率良く結果を得たいという「タイパ」重視の人がいる一方、感情が動く体験に価値を置く「エモパ」も重視する人が増えていることが、近年の消費者調査や社会動向から明らかになっています。

例えば、セイコーグループの「時間白書2025」では、6割が「タイパを意識して行動している」と回答する一方で、時間効率の追求とは逆行した意見も見られ、「時間を気にせず没頭したい」が7割近く占めています。また、2024年の同調査では、タイパを重視する一方で、「時間効率を高めても心が満たされるわけではない」と感じる人が増えている結果もあり、タイパ疲れの反動としてエモパ志向が高まっていることを示しています。

特に若年層や女性を中心に、感情的な満足や没頭体験を求める動きが顕著であり、今後の消費行動やライフスタイルに大きな影響を与えると考えられます。

パチンコ・パチスロとエモパの親和性

パチンコ・パチスロは短時間で結果を得ることが難しく、出玉の変動により費用対効果も一定ではないことから、これまで「タイパやコスパの面で不利」と考えられてきました。

しかし、パチンコ・パチスロには独自な価値として、没入感や高揚感、感覚刺激といったリアルで偶発的な感情体験があり、他のアプリゲームやデジタル娯楽にはない感情の振れ幅といったエモパの要素があります。

■パチンコ・パチスロのエモパ要素

・高揚感:当たりの瞬間や出玉の達成感
・感覚刺激:サウンド・役物による脳内を刺激する演出など
・没入感:長時間集中してプレイできる環境

特に最近の一撃性の高い機種では、「あの一撃、忘れられない」=まさにエモパの瞬間が体感できる遊びなのです。パチンコ・パチスロはタイパが悪いから「ダメ」という訳ではなく、価値観の変化が今後はプラス要素となる可能性を秘めています。

これらは「偶然性」「リアルな体験」を伴うもので、他の娯楽にはない感情の振れ幅を味わえる点が大きな魅力ですが、負けることでネガティブな感情が生まれる側面もあるため、エンタメとして「今日は遊びとして楽しめた」「自分で選んで納得して遊んだ」と思えるラインナップや遊び方の提案が今後のカギとなるでしょう。

現在のパチンコ店では「遊び方の選択肢」がすでに広がっています。例えば、低投資で遊べる低貸しコーナーや、短時間でも当たりに期待できる甘デジやライトタイプなど、時間や予算に合わせて、気軽に遊べるスタイルが選べるようになっています。こうした選択肢は、タイパやコスパを重視する時代のニーズにも対応していると考えられます。

まとめ

現代の消費者は「モノ」より「コト」、所有する喜びより体験する感動を重視する傾向が強まっています。そのなかで、感情がどれだけ動かされたか=「エモパ」という価値基準も注目されています。

今後はタイパ派とエモパ派の両方を意識した店舗運営やプロモーション戦略が必要となる場面も考えられます。重要なのは、「お客様に合った条件で楽しめる体験型エンタメ」を提案していくことです。

「感情の振れ幅×選べる遊び方」の掛け算が、パチンコ店への来店動機につながる要素のひとつとなるでしょう。

ONEHALL編集部
ONEHALL編集部
遊技データサービスを企画構築するグローリー株式会社・グローリーナスカ株式会社のスタッフ。Webマーケティングにまつわる有益な情報や用語等、ホール様に提供することを目的としています。
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