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ビッグデータ(遊動)からみたGW中の稼働状況と遊技者動向

みなさまこんにちは。ONEHALLソリューションサービス担当です。

今回は、2024年GW期間中の稼働実績と遊技者の推移を、遊動データを交えて見ていきたいと思います。

比較対象期間
 GW前10日間:4月17日から4月26日
 GW中10日間:4月27日から5月6日

対象台数(累計)
 1,511,186台

対象人数(累計)
 4,329,352人


目次[非表示]

  1. 1.GW期間中の稼働実績(台データ)
  2. 2.客数と会員比率の増減(全体)
  3. 3.来店者の年代別推移(全体/会員)
  4. 4.遊技者の性年代(パチンコ/会員)
  5. 5.性年代別一人当たりの売り上げ×一人当たりのアウト(パチンコ/会員)
  6. 6.機種別一人当たりの遊技時間(4円パチンコ/会員)
  7. 7.遊技者一人当たりの勝率推移(4円パチンコ)
  8. 8.台データと人データの比較(4円パチンコ)
  9. 9.まとめ


GW期間中の稼働実績(台データ)

まずは、GW前の10日間とGW期間中の10日間の営業データを見てみましょう。

台データ上では、GW期間中の稼動は平常時より2~3割程度アップしています。

また、パチンコよりパチスロの方が各項目のアップ率が高く、稼動・売上は3割程度、粗利に関しては5割近く上昇していることがわかります。

更に1円より4円のほうが稼動・売上・粗利のすべてで上昇率が高くなっています。

これは、どのような理由で営業データが良くなったのでしょうか?
単純にGWだからいつもより人が集まって、遊技者がいつも以上に投資をしたり、長時間遊技したりしたからでしょうか? 

詳しく見ていきます。


客数と会員比率の増減(全体)


GW前とGW期間中の10日間の客数では、1,945,256人から2,384,096人と438,840人の増加(22.6%増)となりました。

稼動ベースで26.2%の増加となっていたことを考えると客数増加率は稼動増加率ほど増えていません。また、会員数は、252,626人から287,171人と総数自体は増えているものの、会員比率は通常の約13.0%から約12.0%と若干落ちていることがわかります。

つまり、GW期間中に「新規のお客様や普段来店されないお客様の割合が増えていた」ということになります。


来店者の年代別推移(全体/会員)

来店者の年代別推移を見てみると、4月27日のGW初日を境にすべての年代で増加しています。特に50代の遊技者が増えていることがわかります。
グラフ上にも表れている通り、GW期間中に関しては、通常の土日(4月20日21日)とあまり変わりない年代層が来店していると推測されます。


遊技者の性年代(パチンコ/会員)

グラフは、パチンコ遊技者の属性となります。
先述しましたが、GW期間中は集客数が増えているので、70代以上の来客数自体も微増していますが、集客全体からの割合は低下しています。

ここから50代以下の年代層を中心に客数が増加していることがわかります。


性年代別一人当たりの売り上げ×一人当たりのアウト(パチンコ/会員)

【GW前10日間】

【GW中10日間】

通常期の基本的な傾向としては、年代の若いほうが売上は高く、稼動時間が短い傾向があります。(ハイミドルの4円パチンコを好む傾向)GW期間中も通常期と同様の傾向が見られました。

あえて違いを述べると、男性50代・60代は1人あたりのアウトも売上も通常期より若干高めの傾向が見られます。

また、50代男性は、来客数(円の大きさ)も増加していることがわかります。


機種別一人当たりの遊技時間(4円パチンコ/会員)

4円パチンコ機種別の1人あたりの遊技時間は差異が最大でも±5分程度で、ほとんど遊技時間に違いが見られませんでした。

これらを見る限り、遊技者はGW期間中も通常期と同じような立ち回りをしていると考えられます。


遊技者一人当たりの勝率推移(4円パチンコ)

4円パチンコの勝率は4月27日のGW初日及び2日目は通常期と同様の勝率となっていますが、GW3日目以降は徐々に低下し、GW最終日には19.0%まで低下しています。


台データと人データの比較(4円パチンコ)

台データだと遊技時間やアウトに大きな違いが見られますが、人データでは粗利以外の項目ではほとんど変化が見られません。
遊技者はGW期間中だからといって大きな投資をしたり、長時間遊技したりするといったことはありませんでした。ただ単に集客(客数)が多くなったことで1台あたりの遊技人数が増えた(3.36人→4.16人)ためこのような台データになったということがわかります。
 
そのためGWでは、通常期より大きな粗利が確保できたホール様も多いと思いますが、人データを見る限り、粗利は確保しているのに台あたりのお客様の負担は通常期とほとんど変わっていません。
 
ホールコンピュータからの台データだけを見ていると「なぜこうなったのか」までわかりません。人データを見て自店のお客様の特性や動きを見ることで、様々なことがわかります。

まとめ

GW期間中は多くのお客様が来店するので利益確保をしやすくなる時期でもあり、普段来店されないお客さまも来店されるため、新規客獲得のチャンスでもあります。その両方のチャンスを生かすためにも台データだけ見るのではなく、その本質である人データを見ることは今後必須になってきます。
 
今回は、主として全体傾向を見てきましたが、このほかに遊動分析では以下の情報も分析可能です。
・全体(店全体)
・種別毎(パチンコ/パチスロ)
・レート毎(4円・1円/20円・5円)
・スペック毎(ハイミドル・ミドル/AT・ノーマル)
・機種毎
 
また、今回のような大型連休だけではなく、イベントを実施した際や周年祭を実施した際にもご活用頂けるはずです。



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ONEHALL編集部
ONEHALL編集部
遊技データサービスを企画構築するグローリー株式会社・グローリーナスカ株式会社のスタッフ。Webマーケティングにまつわる有益な情報や用語等、ホール様に提供することを目的としています。
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