
パチンコ業界の景気動向指数調査(2025年4月版)
みなさま、こんにちは。ONEHALLソリューションサービス担当です。
本日は、パチンコ業界のマーケティングを行う、シーズリサーチより寄稿いただきパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の最新結果をご紹介したいと思います。
パチンコ業界のマーケティングを行っている私共シーズリサーチが、四半期に一度調査しているパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の結果から現在のパチンコ業界の現状についてご報告していきます。
目次[非表示]
- 1.景気動向指数調査とは
- 2.全般的業況
- 3.主要指標数値と業界天気
- 4.パチンコ・パチスロ稼働状況
- 5.パチンコ・パチスロ遊技機購入費
- 6.パチンコ・パチスロ設置台数
- 7.全般的業況(3か月後までの予測値)
- 8.ホール事業者の声
景気動向指数調査とは
まず、「景気動向指数」とは何かについて簡単にご説明していきます。
景気動向指数とは、景気局面の総合判断や予測と景気転換点の判定に利用される景気動向指数のひとつで、数値化しにくい業況感を指標化できるので、景況の先行きを判定するために様々な業界・業種で使われています。
シーズリサーチでは、パチンコ業界の景気動向をはかる指標として、パチンコ店経営企業様を対象に、四半期に一度この調査を実施し、その結果をまとめております。では、早速2025年4月発表のパチンコ業界の景気動向指数を見ていきましょう。
全般的業況
過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は、前回(2025年1月)の-12.6ポイントからプラスに転じ4.9ポイント(前回比17.5良化)まで回復しました。4半期ごとにプラス圏とマイナス圏を行き来する不安定な状況が続いています。
※このDI値は+100から-100の間をとり、プラスならば景気拡大期、マイナスならば景気減速期と判断されます。
次に、主要指標数値を見ていきます。
主要指標数値と業界天気
各項目のお天気マークの下にある数値がDI値です。
お天気マークは以下のDI値をわかりやすく表示しており、晴れているほど良いと考えて下さい。
■前回:2025年1月発表値
■今回:2025年4月発表値
■見通し:3か月後までの予測値
今回も、パチンコの稼働状況と充足感(雇用人員)の不足感が大きく、引き続き大きな課題となっていることが見てとれます。
では、次にパチンコ・パチスロ(全体)の稼働状況を見ていきます。
パチンコ・パチスロ稼働状況
稼働は、パチスロが33.3ポイント(前回比18.4良化)となり、3か月後は24.7ポイントまで落ち込むもののプラス圏を維持する見通しです。
一方パチンコは、今回-48.1ポイントで良化したもののマイナス圏でいまだ低迷しており、依然厳しい状況が続いています。3か月後は-37.0ポイントまで良化する見通しです。
次に遊技機購入費と設置台数です。
パチンコ・パチスロ遊技機購入費
今後3か月後の営業施策として、遊技機購入費の増減差(「増やす」-「減らす」)でみると、前回パチンコ・パチスロの中古機は上昇傾向となっていましたが、いずれの中古機も低下傾向となっています。また、同様にパチンコの新台も低下の見込みで、パチスロの新台だけが上昇する見込みです。
パチンコ・パチスロ設置台数
今後3か月後の営業施策として、設置台数の増減差も低下傾向にはあるものの、稼働と比例するようにパチンコよりパチスロの流れが続いています。
では、今回プラス圏となった「全般的業況」ですが、3か月後はどのようになるでしょうか。ホール事業者のみなさんの予測値をご紹介します。
全般的業況(3か月後までの予測値)
今回4.9ポイントだったDI値ですが、3か月後は12.3ポイントとさらに良化する見通しです。5月には「ゴールデンウィーク商戦」、6月には「パチスロでボーナストリガー機が導入」されます。
特に、ボーナストリガー機は「集客」「稼働安定」「差別化要素」などが可能性として期待されますが、ユーザーの反応も気になるところです。ONEHALLソリューションサービスでは、ボーナストリガー機のユーザーアンケートも実施しているとのことなので、皆様の期待感と合わせてユーザー動向や機種選定のヒントなど、今後のブログ記事でご確認ください。
では、最後に調査でご協力いただいたホール事業者みなさまのコメントを現場のリアルな声として一部ご紹介します。
ホール事業者の声
■東北エリア・大規模事業者
パチンコでは7月以降のラッキートリガー3.0の登場が注目となるが、ヒット機が出るまでに半年近く時間を要すことを考慮した予算編成で、スマパチユニットを段階的に導入していく予定である。パチスロに関しては特に競合との競争環境の激化により、薄利営業を長期間強いられる可能性が高い。
■関東エリア・小規模事業者
パチンコの単価が上がりすぎているが、単価を下げる努力ができない店舗が増えており、お客様にとって厳しい状況となっている。
■中国エリア・大規模事業者の声
5月のGW商戦に新台もそうだが、店舗施策でパチンコ・パチスロ工事やパチスロメインの施策をどう絡めていくかによって、業績がより変わってくると思う。
■中国エリア・大規模事業者の声
人材不足への対応について、そもそも応募が少なくなっているので賃上げや福利厚生を見直す必要があるが、その原資となる売上が景気ほど上がっていない。
その他、今後もパチンコの厳しさを不安視する声や資金繰りについてなど多くの声が寄せられています。引き続き投資はかさむことから、課題となっているパチンコ市場の回復が早期に望まれます。
調査について
■調査対象:日本遊技関連事業協会・MIRAIぱちんこ産業連盟・余暇環境整備推進協議会の3団体会員ならびに全国の有力パチンコ店経営企業
■実施時期:3月13日~3月31日■調査方法:FAXおよびWEBアンケート■回答状況:52企業、81地域
シーズリサーチ■報告書レポート
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