catch-img

【寄稿】パチンコ・パチスロ遊技者が遊技で活用するSNSとその業界事情

こんにちは、ONEHALLソリューションサービス担当です。
本日は、アミューズメント市場に特化し、主にパチンコ・パチスロ業界の動向や市場調査を行っているシーズリサーチさんより、パチンコ・パチスロプレイヤーが遊技で活用するSNSとその業界事情について解説していただきます。
今回の寄稿では、参加人口が減少している遊技業界でSNS活用が活発化している現状を「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2024」の最新調査結果と知見からヒントを探っていただきます。


パチンコ・パチスロの参加人口は減少傾向が続いている。
また、景気動向指数調査においてもパチンコ店では「来店客の減少」が大きな課題となっている状況にも変化は見られていない。
大きな起爆剤となる一手がない中で、店舗での宣伝や集客におけるプロモーション活動は継続的に行われているが、今回は「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2024」の最新調査結果から現在の遊技者のSNSで活用されているツールや業界の状況についてデータを元にヒントを探る。

目次[非表示]

  1. 1.遊技で活用するSNS
  2. 2.YouTubeで見るパチンコ関連動画の種類
  3. 3.パチンコ店のYouTubeチャンネル保有状況
  4. 4.YouTubeチャンネルの更新状況(1年以内)
  5. 5.パチンコ店のYouTubeチャンネル 登録者数ランキング
  6. 6.パチンコ店の動画を見る理由
  7. 7.まとめ


遊技で活用するSNS

遊技で活用する6大SNSは、動画SNSの「YouTube」が約30%でTOPとなった。
近年、パチンコ業界でもYouTubeにおける新台入替等の「バンパー広告」を多くみかけるようになったが、遊技者が「YouTube」を多く利用していることを考えると、こういった広告も一定数の効果が見込めるといえる。


YouTubeで見るパチンコ関連動画の種類


見ている種類では、「パチンコ系YouTuber」の動画が最も高く58%となった。
従来までは、「パチンコメディアのライター」動画が主流となっていたが、YouTubeが簡単に参入できることも相まって、業界の枠に縛られない「パチンコ系YouTuber」の存在は、今後も引き続き注目されると思われる。
 
また、「パチンコメディア」や「パチンコ店」の動画も同様に視聴者の5割程度が視聴しており、一定の人気があることが窺える。


パチンコ店のYouTubeチャンネル保有状況

では、パチンコ店の公式YouTubeチャンネルの活用はどうなっているのか、全国に11店舗以上を保有している法人企業113社を対象に現在の状況を調べた。

法人企業113社のうち、自社の「公式YouTubeチャンネル」を保有しているのは76%となり、かなりの企業がYouTubeに参入しているといえる。


YouTubeチャンネルの更新状況(1年以内)

次に、このYouTubeチャンネルが1年以内にどの程度更新されているか、その更新状況を調べてみると、1年以内にチャンネルを更新している割合は48%となった。
チャンネル保有企業は76%あるものの、半数以上が更新をしていない状況となっている。
動画更新は、撮影や編集などの作業があり、自社で行うか外注することになるため、安易に始めても、登録者数が少なく作業面や費用面でやめてしまうケースが見受けられ、結果的に費用対効果に見合わないと判断されることが多い。
 
しかし、チャンネル登録者を多く獲得し、YouTubeにおける運用で結果を出している店舗も存在している。


パチンコ店のYouTubeチャンネル 登録者数ランキング

先程の法人企業113社のうち、自社の「公式YouTubeチャンネル」を保有している店舗を対象にパチンコ店のYouTubeチャンネル登録者数ランキング(2024年8月時点)を集計した。
 
チャンネル登録者数のランキングでは、ガーデングループの「パチンコ・スロット ガーデンチャンネル」がトップとなり登録者数は29万8千人を獲得している。
また、上位の6法人では登録者が10万人超えと、こちらもかなりのファン獲得に成功している。上位の企業では、パチンコ・パチスロ「ライター」や「お笑い芸人」を起用することで、自社のチャンネルに固有のファンを流入し、チャンネル登録のファンを増加させる戦略が見受けられている。
 
では、遊技者はパチンコ店のYouTubeチャンネルに、何を求め動画を閲覧しているのか、アンケート結果から、遊技者の動画コンテンツに求める要素について見ていきたい。



パチンコ店の動画を見る理由

パチンコ店の動画を見る理由では「内容が面白い」が約56%でトップとなった。
「情報収集」や「機種の解説」なども上位の項目としてあげられており、要素としては、「企画力」や「適正な情報」が求められているといえる。
 
結果的に動画本数が多い=更新頻度が高いだけでは、ファン(登録者)を多く獲得できるわけではなく、特に動画SNSにおいては見る側の「楽しさ」の要素や見ている人の属性もリサーチすることで動画内容の質を上げていくことも求められる。


まとめ

SNS全般においては、各媒体でファンが多いほどプロモーションに対する宣伝・集客効果が見込みやすくなる。例えば、ここまで見てきたYouTubeにおいては、上位の店舗でパチンコ・パチスロ「ライター」の起用が多く見受けられるが、パチンコ系YouTuberとのコラボや独自性のコンテンツなど、同じことをクリエイティブするより、他店との内容の差別化が新たなファン獲得のヒントになるかもしれない。
 
また、YouTubeに限らず、SNSにおける戦略では、求められる「コンテンツ」や「情報」を定期的に配信する中で、継続的なファンの獲得に繋げていくことは絶対条件となる。
その先(宣伝や集客)を見据えた運用が中長期的に求められてしまうことは念頭に置く必要があり、中途半端に運用しては結果が伴わないことが多いことも踏まえて、自店にとって継続可能な必要性の高い媒体選定を検討すべきである。


 
シーズリサーチ



いかがでしたか?シーズリサーチさんの分析、参考になりましたでしょうか。この情報が、ホールの集客戦略に役立ち、新たなチャンスにつながれば幸いです。
今後も、業界のプロフェッショナルな情報を専門家から提供いただくなど、遊技ファン特化集客マーケティングの情報提供を毎週1回行っていきます。

また、PAPIMOソリューションサービスでは、公式LINEアカウントを運用しています。集客マーケティングの情報をはじめ、サービスやブログ更新のお知らせなど、公式LINEより情報を配信しておりますので 、まだご登録いただいていない方は是非ご登録ください。



本記事へのご意見や、「次はこんな専門家の意見がききたい!」というリクエストがありましたら、下部「お問い合わせボタン」より皆さまの声もお待ちしております。


ONEHALL編集部
ONEHALL編集部
遊技データサービスを企画構築するグローリー株式会社・グローリーナスカ株式会社のスタッフ。Webマーケティングにまつわる有益な情報や用語等、ホール様に提供することを目的としています。
ブログ内容やサービスに関するお問い合わせは以下まで

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧