これからの店舗経営は「データ戦略」の時代へ(第1回)
こんにちは、ONEHALLソリューションサービス担当です。
皆さんは自店の顧客特性や特徴をどの程度把握していますか?
「うちは年配層が多い」「うちは女性客が長時間打っている」等色々想像するところはあると思いますが、それは本当に正解でしょうか。また、それに対して客観的かつ数値的に検証したことはありますか。実はここに稼働のヒントが隠されています。
その店舗特性を理解すると自店のポジショニングが明確化し、それをもとに機種構成や戦略を立てることで今まで以上の(集客や稼働の向上)効果が見込めるようになります。
本日は、それを把握することが可能な遊動(人目線)データについて、その活用方法をお話ししたいと思います。
目次[非表示]
- 1.遊動(人目線)データとは
- 2.パチンコ/パチスロ設置比率と客数比率
- 3.会員比率
- 4.お客様の勝率
- 5.お客様の性年代
- 6.お客様の性年代ごとの遊技特性
- 7.まとめ
遊動(人目線)データとは
「遊動」は、機種ごとのアウト・売上・稼動データだけでなく従来の営業データではできなかった客層一人ひとりの営業データの把握が可能となります。
また、従来の営業データでは見ることが出来なかった「機種ごとの男女比や年齢構成」「遊技の相関性・来店時初回遊技率」など、ファンの遊技動向や嗜好性をクローズアップしたデータの分析・把握が可能となります。
パチンコ/パチスロ設置比率と客数比率
※図はイメージです。
内側の円が設置台数比率で、外側の円が客数比率になります。
データを見る限り、パチスロの客数が多いにもかかわらず、パチスロの設置台数が少ないことがわかります。この数値に関しては、短期的な比率は変化しません。しかし、長期的に見るとパチンコとパチスロのトレンドが見えてきます。そのため、早い時期にこのトレンドを抑え、競合店より早い施策を実施することが可能となります。
会員比率
※図はイメージです。
自店に来店している会員人数は他店と比べ多少の感覚はどう感じていますか?
会員は、遊技割合が高い=常連客が多いことを意味します。
駅前店や郊外店、曜日でもこの比率は変わってきますが、全国平均の会員比率は、12.5%前後で推移していることがわかります。このデータも短期で大きく変動するものではありませんが、目標数値と期間を定め、会員の比率を高める施策も集客や収益を上げるためには有効です。
お客様の勝率
※図はイメージです。
来店したお客様が勝っている割合の推移を数値で見ることができます。
当然ですが、ハイスペック機の設置が多いお店では勝率は下がります。また、マイルドな機種が多いお店では勝率は上がります。お客様の中で、パチンコをやめる最も多い理由は、「勝てない」です。お店全体でお客様がどれくらい「勝ち体験」をしているのかを知るのは重要なことで、これを機種ごとに見ると、一定の勝率を下回ると急激に稼働低下を招く等の傾向を把握することがわかります。お店の客層や機種に適した勝率を把握することは、集客や顧客満足につながる大きな要素です。
お客様の性年代
※図はイメージです。
「全国」「自店」「レート」「スペック」「機種」と様々な角度からお客様の属性を見ることが出来ます。例えば、自店と全国を比較することで自店の客層を把握し、自店の強みや弱点を見極めることで、客層に合った営業施策やサービスを提供することが出来ます。
お客様の性年代ごとの遊技特性
※図はイメージです。
お客様の性年代別の遊技特性(1人当たりの売上×1人あたりのアウト×遊技人数)を見ることが出来ます。上記のグラフは全国データですが、年齢が若いほど売上が高く、歳と共に売上が下がっていく事がわかります。しかし、50代以上の方が若年層よりアウトは高い傾向が見られます。これは、年配者はなるべく長時間遊技が出来る1パチや甘デジ等で遊技しているためです。
お客様の特性を、「全国」「自店」「レート」「スペック」「機種」で見ることでお客様の求めていることのヒントになるのではないでしょうか。
まとめ
今回ご紹介したのは、データの一部機能だけを抜粋したものになり、他にも多数の人目線データが「遊動」ではご活用いただけます。
これからのパチンコ業界は、今までのように営業(台)データだけをチェックするのではなく、異業種同様に人目線でのデータを利用して、店舗運営に活用することが必要となるでしょう。しかし、こういったデータの分析を自店で行うことは時間と労力がかかり非効率です。
弊社では、こういったサービスを通して、自店には「どのようなお客様が来店されているのか」、そして来店されたお客様は「どのような遊技スタイルで楽しんでいるのか」、また「何を求めているのか」等を効率的に把握し、お客様の満足度向上を図り、集客や稼働促進に役立てて頂けたらと思っております。
次回は、こちらの遊動データを活用して、より詳しい分析のヒントをご紹介します。
「遊動」に関するお問い合わせは、最寄りの営業担当または下記お問い合わせボタンよりご連絡ください。