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パチンコ業界の景気動向指数調査(2025年10月版)

みなさまこんにちは。ONEHALLソリューションサービス担当です。

本日は、パチンコ業界のマーケティングを行う、シーズリサーチより寄稿いただいたパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の最新結果をご紹介したいと思います。

パチンコ業界のマーケティングを行っている私共シーズリサーチが、四半期に一度調査しているパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の結果から現在のパチンコ業界の現状についてご報告していきます。

景気動向指数調査とは

まず、「景気動向指数」とは何かについて簡単にご説明していきます。

景気動向指数とは、景気局面の総合判断や予測と景気転換点の判定に利用される景気動向指数のひとつで、数値化しにくい業況感を指標化できるので、景況の先行きを判定するために様々な業界・業種で使われています。

シーズリサーチでは、パチンコ業界の景気動向をはかる指標として、パチンコ店経営企業様を対象に、四半期に一度この調査を実施し、その結果をまとめております。

では、早速202510月発表のパチンコ業界の景気動向指数を見ていきましょう。

【全般的業況】

過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は、前回の5.4ポイントからマイナスに転じ、-3.7ポイント(前回比9.1悪化)となりました。直近は2期連続でプラス圏を維持していましたが、ここにきて業況の鈍化傾向が見られています。

 

また、このDI値は+100から-100の間をとり、プラスならば景気拡大期、マイナスならば景気減速期と判断されます。

 

次に、主要指標数値を見ていきます。

 

【主要指標数値と業界天気】

各項目のお天気マークの下にある数値がDI値です。

お天気マークは以下のDI値をわかりやすく表示しており、晴れているほど良いと考えて下さい。

 

■前回:2025年7月発表値
■今回:2025年10月発表値
■見通し:3か月後までの予測値

今回も、パチンコの稼働状況と充足感(雇用人員)の不足感が大きく、業界全体の構造的な課題として浮き彫りになっています。その他の指標では、パチスロの稼働状況は前回より低下し、今後も悪化を見込む事業者が多い状況です。

では、次にパチンコ・パチスロ(全体)の稼働状況を見ていきます。

【パチンコ・パチスロ稼働状況】

稼働状況は、パチンコが-43.2ポイント(前回比9.0低下)となり、3カ月後も同水準で推移する見通しで、依然として厳しい状況が続いています。

一方、パチスロは今回17.3ポイントまで低下し、3か月後は13.6ポイントまでさらに落ち込む見通しです。

 

 次に遊技機購入費と設置台数です。

【パチンコ・パチスロ遊技機購入費】

遊技機購入費の増減差(「増やす」-「減らす」)でみると、「パチンコ新台」は-17.3ポイント(前回比13.1低下)となる一方で、「パチスロ新台」は21.2ポイント(前回比11.0上昇)となりました。また、パチンコ・パチスロの中古機はいずれも前回より悪化しており、8月の繁忙期を経て投資を抑制する動きが見られます。

「パチンコ新台」が前回回復したのは、7月から導入されたLT3.0プラス搭載機への投資によるものと考えられますが、その勢いは続きませんでした。

【パチンコ・パチスロ設置台数】

今後3か月の営業施策として設置台数をみると、パチンコは回復が見られる一方、パチスロは落ち込みが見られました。
では今回マイナス圏へ低下した「全般的業況」ですが、3か月後はどのようになるでしょうか。ホール事業者のみなさんの、予測値をご紹介します。

【全般的業況(3か月後までの予測値)】

今回-3.7ポイントだったDI値ですが、3か月後は-8.6ポイントとさらに落ち込む見通しです。毎年、稼働が下がる時期ではありますが、7月に導入されたパチンコのLT3.0プラスが、どの程度下支えできるかが注目されます。

最後に調査でご協力いただいたホール事業者みなさまのコメントを現状のリアルな声として一部ご紹介します。

■近畿エリア・大規模事業者

8月のお盆商戦から月末まで前年を上回る営業となったが、92週目以降は農繁期の影響もあり、前年以上に遊技人口が減少し、反動が大きかった。年末に掛けて大きな設備投資はせず、利益率を少しでも抑えたい。

■東北エリア・中規模事業者

パチンコの射幸性をもう少し低くしてほしい。

■関東エリア・小規模事業者

ノーマルタイプよりBT機のほうが可能性を秘めていると感じている。

■中部エリア・小規模事業者の声

イヤホンジャック搭載機は今後面白そうだ。ホラー系やセクシー系の機種は面白くできそうだし、外国語対応などできたらより良いだろう


その他、物価高騰の影響を受け、遊技者の負担や財布事情に対して懸念の声が寄せられました。こうした課題に適切に対応し、パチンコ市場の早期回復につながることを期待しています。

シーズリサーチ 報告書レポート

調査について
■調査対象:日本遊技関連事業協会・MIRAIぱちんこ産業連盟・余暇環境整備推進協議会の3団体会員ならびに全国の有力パチンコ店経営企業
■調査方法:FAXおよびWEBアンケート
■回答状況:53企業、81地域

まとめ

いかがだったでしょうか。パチンコ営業における稼動要因は引き続き課題となっていますが、特に稼働における来店客の減少は大きな課題となっています。業況における最大の回復ポイントは、「来店客の囲い込み(稼働維持)」と「来店客の増加(新規の獲得)」=集客です。

 

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ONEHALL編集部
ONEHALL編集部
遊技データサービスを企画構築するグローリー株式会社・グローリーナスカ株式会社のスタッフ。Webマーケティングにまつわる有益な情報や用語等、ホール様に提供することを目的としています。
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