
パチンコ業界の景気動向指数調査(2025年7月版)
みなさま、こんにちは。ONEHALLソリューションサービス担当です。
本日は、パチンコ業界のマーケティングを行う、シーズリサーチより寄稿いただきパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の最新結果をご紹介したいと思います。
パチンコ業界のマーケティングを行っている私共シーズリサーチが、四半期に一度調査しているパチンコ業界の景気動向指数調査(DI)の結果から現在のパチンコ業界の現状についてご報告していきます。
目次[非表示]
- 1.景気動向指数調査とは
- 2.全般的業況
- 3.主要指標数値と業界天気
- 4.パチンコ・パチスロ稼働状況
- 5.パチンコ・パチスロ遊技機購入費
- 6.パチンコ・パチスロ設置台数
- 7.全般的業況(3か月後までの予測値)
- 8.ホール事業者の声
- 9.まとめ
景気動向指数調査とは
まず、「景気動向指数」とは何かについて簡単にご説明していきます。
景気動向指数とは、景気局面の総合判断や予測と景気転換点の判定に利用される景気動向指数のひとつで、数値化しにくい業況感を指標化できるので、景況の先行きを判定するために様々な業界・業種で使われています。
シーズリサーチでは、パチンコ業界の景気動向をはかる指標として、パチンコ店経営企業様を対象に、四半期に一度この調査を実施し、その結果をまとめております。では、早速2025年4月発表のパチンコ業界の景気動向指数を見ていきましょう。
全般的業況
過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は、前回(2025年4月)の+4.9ポイントから5.4ポイント(前回比0.5上昇)となりました。4半期ごとにプラス圏とマイナス圏を行き来する不安定な状況からプラス圏を維持した状況となっています。
※このDI値は+100から-100の間をとり、プラスならば景気拡大期、マイナスならば景気減速期と判断されます。
次に、主要指標数値を見ていきます。
主要指標数値と業界天気
各項目のお天気マークの下にある数値がDI値です。
お天気マークは以下のDI値をわかりやすく表示しており、晴れているほど良いと考えて下さい。
■前回:2025年4月発表値
■今回:2025年7月発表値
■見通し:3か月後までの予測値
今回は、パチンコの稼働状況が前回比で12.5ポイント上昇しました。しかし依然としてパチンコの稼働状況 と充足感(雇用人員)の不足が大きく、引き続き大きな課題となっています。
では、次にパチンコ・パチスロ(全体)の稼働状況を見ていきます。
パチンコ・パチスロ稼働状況
稼働は、パチスロが24.3ポイント(前回比9.0低下)となり、3か月後は14.9ポイントまで落ち込むもののプラス圏を維持する見通しです。
一方、パチンコは今回-35.6ポイントまで上昇したものの、マイナス圏でいまだ低迷しており、依然厳しい状況が続いています。3か月後は-31.1ポイントまで良化する見通しです。
次に遊技機購入費と設置台数です。
パチンコ・パチスロ遊技機購入費
今後3か月後の営業施策として、遊技機購入費の増減差(「増やす」-「減らす」)でみると、パチンコ新台は-4.2ポイント(前回比21.8上昇)、パチスロ新台は10.2ポイント(前回比3.9上昇)となりました。また、いずれの中古機も前回より上昇をみせており、8月の時期に向けて戦略的な投資の意欲も感じます。7月から導入されたパチンコのLT3.0プラス搭載機への一定の期待はありますが、やはり結果としてパチスロの方が期待が大きいと言えます。
パチンコ・パチスロ設置台数
今後3か月後の営業施策として設置台数をみると、パチンコは依然として低迷、パチスロは好調を維持する流れが続いています。
では、今回プラス圏となった「全般的業況」ですが、3か月後はどのようになるでしょうか。ホール事業者のみなさんの予測値をご紹介します。
全般的業況(3か月後までの予測値)
今回5.4ポイントだったDI値ですが、3か月後は4.1ポイントとやや低下する見通しです。
パチンコでは、7月にLT3.0プラス塔載機が大量に導入されていますが、パチンコ市場の落ち込みにどの程度貢献できるのかユーザーの反応も気になるところです。
では、最後に調査でご協力いただいたホール事業者みなさまのコメントを現場のリアルな声として一部ご紹介します。
ホール事業者の声
■関東エリア・大規模事業者
4円パチンコの厳しさと設備投資の費用が経営を圧迫している。
■中国エリア・中規模事業者の声
客単価の高まりにより遊技を離脱する人が増えていることを危惧している。また、新規の遊技者が増えないことに将来の不安を感じている。
■中国エリア・大規模事業者の声
4円パチンコの稼働の落ち込みが激しいこともあるため、パチンコのLT3.0プラスの動向に注目している。
■近畿エリア・大規模事業者の声
7月発売のLT3.0プラスがゲームチェンジャーになる可能性はあるが、店舗の運用次第になるものが大きく、過度な期待は持ちづらいというのが率直な感想。パチスロにおいても適合率の低さから新台の販売が見込めず停滞の状況が続くだろう。総じて先行き不安な気持ちが大きい。
その他、今後もパチンコの厳しさを不安視する声やパチンコ業界は遊技機頼みなので良い遊技機が販売されること、適正に販売されることなど多くの声が寄せられています。引き続き、課題となっているパチンコ市場の回復が早期に望まれます。
調査について
■調査対象:日本遊技関連事業協会・MIRAIぱちんこ産業連盟・余暇環境整備推進協議会の3団体会員ならびに全国の有力パチンコ店経営企業
■実施時期:6月12日~6月30日■調査方法:FAXおよびWEBアンケート■回答状況:50企業、74地域
シーズリサーチ■報告書レポート
まとめ
いかがだったでしょうか。パチンコ営業における稼動要因は引き続き課題となっていますが、特に稼働における来店客の減少は大きな課題となっています。業況における最大の回復ポイントは、「来店客の囲い込み(稼働維持)」と「来店客の増加(新規の獲得)」=集客です。
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